なぜ、高い家具を買っても「雑誌のような部屋」にならないのか?
その答えは家具ではなく「光」にあります。
日本の住宅の9割が採用している「天井からの一括照明」は、実は作業効率のための光。
インテリアコーディネーターとして12年、数々の現場を見てきた私が、部屋を劇的に垢抜けさせる「多灯分散」の極意を解説します。
この記事の内容
1. 「一室一灯」が部屋を安っぽく見せる理由
日本のリビングに多い、天井真ん中のシーリングライト。
これ1つで部屋全体を照らそうとすると、影が消え、奥行きがなくなります。
のっぺりとした空間は、どんなに高級なソファを置いても「生活感」を消せません。
北欧の暮らしが美しいのは、「暗さをデザイン」しているからです。
2. 失敗しない!多灯分散「3つのレイヤー」
いきなり照明を増やす前に、この3つの役割を覚えてください。
① 全般照明:部屋全体をうっすら照らす。 ② 間接照明:壁や天井を照らし、部屋を広く見せる。 ③ 作業照明:手元や食卓を照らす。
この3つを組み合わせることで、空間に立体的な「リズム」が生まれます。
3. スマホ1台でできる「光のシミュレーション」
新しいライトを買う前に、ぜひ試してほしいプロの技があります。
夜、部屋のメイン照明を消し、スマホのライトを「床の隅」や「観葉植物の裏」で光らせてみてください。
「あ、ここに光があったら落ち着く」と感じる場所。
そこが、あなたが本当に照明を置くべきスポットです。
4. インテリアを台無しにする「色温度」の罠
照明選びで最も多い失敗が、光の色のチグハグです。
・作業する場所:昼白色(4000K) ・くつろぐ場所:電球色(2700K)
リラックス空間を作りたいなら、絶対に「2700K以下」で統一してください。
夕日のような温かい光が、脳を休息モードへと切り替えてくれます。